「エンターテインメント論」の3分類のひとつ、創り方の話です。
詳しくは「はじめに」を参照ください。
「見方の話」は以下になります。
エンターテインメント論 見方の話 - toshimana's diary
「在り方の話」は以下になります。
エンターテインメント論 在り方の話 - toshimana's diary
創り方の話
創り方の話は以下で構成されます。
- 「予想外」の創り方
- 「世界」を創る
- 100回見ても面白いか
- イメージと現実
- 感覚へのイメージを合わせる
- 自分を出さない
- 日常では自信をなくして、舞台では自信を持つ
「予想外」の創り方
「予想以上」や「予想外」を起こしたいのであれば、その「予想」が何なのかを理解し、それに応える必要がある。
受け手の「予想通り」を実現できれば、その予想を超えたり外したりすることで「予想以上」や「予想外」を創ることができる。
「予想以上」や「予想外」は「予想通り」の上にある。
「世界」を創る
日常を過ごす受け手に非日常を受け入れてもらうには「世界」のルールを理解してもらう必要がある。
「私の世界はこのルールに則っている」ことを示し、それに矛盾しない行動をとることで受け手に世界を受け入れてもらうことができる。
ルールを提示しなかったり、ルールに対して矛盾する行動は受け手の集中の発散に繋がる。
100回見ても面白いか
ものの面白さにはいろんな種類がある。流行的な面白さ、知識的な面白さ、本能的な面白さ。
自分の創っているものがどういった面白さを表現したいのかを把握しよう。
本能に訴えるようなものを創りたいのであれば、100回見ても面白いものを目指そう。
イメージと現実
ものづくりは創り手の感性に依存する部分は大きいが、創り手の感性だけに頼っていると受け手との乖離が大きくなる。
自分の感性とは違う指標を用いて、ものを評価しよう。特に物理量(現実)を用いて評価をすることは、創り手の偏りを減らすために有用。
時間配分で見てみよう。空間の占有率で見てみよう。出てきた現実の偏りにどんな意味があるのかを考えよう。
感覚へのイメージを合わせる
五感のうち、できる限り多くの種類に訴える方が受け手の印象に残りやすくなる。
ただし、ものによって影響を与えられる五感の種類に限度がある。その場合は可能な限り与えるイメージを一致させよう。
ある瞬間において、視覚のイメージと聴覚のイメージを一致させよう。視覚と聴覚で与えるものを一致させるのではなく、それぞれで受けるイメージを一致させよう。
自分を出さない
ものづくりで受け手に伝えたいものが何かを考えよう。
「自分でしか創れないもの」や「自分が伝えたいもの」に必ずしも「自分」が必要であるとは限らない。
自分は「見せたい世界」を表現するための役者である。「見せたい世界」を研ぎ澄まそう。
日常では自信をなくして、舞台では自信を持つ
本番(舞台)はこれまで積み重ねたものを表現するだけである。
不安がなくなった時が自分の限界である。日常では自信をなくして、自分の不安を愚直に潰していこう。
自信は受け手に表現を伝える潤滑剤となる。舞台では自信をもって、自分が頂点であると錯覚しよう。