「エンターテインメント論」の3分類のひとつ、見方の話です。
詳しくは「はじめに」を参照ください。
「創り方の話」は以下になります。
エンターテインメント論 創り方の話 - toshimana's diary
「在り方の話」は以下になります。
エンターテインメント論 在り方の話 - toshimana's diary
見方の話
見方の話は以下で構成されます。
- 俯瞰の目
- 贔屓も差別もしない
- 創り手の目線に立つ
- ライバルは誰だ
- 感性に理由をつける
- 違うものから使えるところを見つける
- 改善点を見つける
- 失敗したときにこそ本質が見える
俯瞰の目
動き方に慣れていない場合、自分が大きく動いたつもりでも受け手には大きく見えていない場合が多い。
受け手に自分が伝えたいイメージを伝えられるように、自分自身をよく見よう。
録画で自分の動きを記録して確認しよう。客席から自分を見て、どのように感じるかを理解しよう。
贔屓も差別もしない
ものを見る目を育てるためには、ものの良し悪し以外の情報に左右されない意識が重要。
贔屓や差別には気を付けよう。創り手によってものの評価が左右されないようにしよう。
特に自分自身に対する贔屓には気を付けよう。自分を贔屓しても、他人への価値には貢献しない。
創り手の目線に立つ
見やすいもの、感動するもの、圧倒されるもの。優れたものほど創り手の工夫に溢れている。
良いものは受け取ることが簡単だが、創ることは難しい。
良いものを創るためにどのような工夫がされているかを考えよう。同じ作品を創るときに自分にどのような努力が必要かを考えよう。
ライバルは誰だ
ライバルは自分が見えている範囲にいるとは限らない。
映画のライバルは映画ではない。小説のライバルは小説ではない。娯楽と言われるものにおいて、他の娯楽全てがライバルである。
すべての娯楽の中から、自分を選びたくなる理由を考えよう。
感性に理由をつける
「上手く説明できないが良い結果が得られる」ことを習得できる場合がある。
なぜ良い結果が得られているのかを言葉で説明できるようになろう。
説明できると比較ができる。比較ができるとより良いものを見つけた時に乗り換えられる。成長するために言葉にしよう。
違うものから使えるところを見つける
自分が学んでいる分野以外にも優れた分野はとても多く存在する。
他の分野で良い所を見つけた場合、自分の分野とその分野で同じところを見つけよう。
同じところを合わせた時、他の分野の良い所は自分の分野の何に当たるかを見つけよう。
改善点を見つける
ものを見ると問題点が目につく。しかし、問題点を指摘したところで、ものは改善されない。
問題点と一緒に実現可能な改善点を挙げよう。改善点を挙げる行為は、問題を自分事にしないとうまく行かない。
問題点があるからといって取り得る選択肢の最善手ならそれを取るしかない。選択肢を増やせる指摘をしよう。
失敗したときにこそ本質が見える
完璧に準備をしたとしても人は失敗する。失敗しない人などいない。
準備が足らないと失敗したときに「世界」よりも復帰を優先する。十分な準備があると失敗したときに「世界」の中で復帰を行う。
失敗したときこそ「世界」に対する創り手の準備が良く見える。