2020/11/5(木)、スクラムフェス札幌2020(Day0)に参加しました。

オンラインですが、「スクラムフェス札幌2020」に参加しました。
3日間のイベントのうち、初日であるDay0は前夜祭的な位置づけとのことです。

www.scrumfestsapporo.org

Day0は大きく以下の3つのコンテンツがありました。Day0のスピーカーは全員、札幌会場からの参加*1で、現地感がしっかり出ていると感じました。

オープニングトーク

前夜祭に乾杯から始まりました。しょっぱなから良い空気が漂ってくる感じが出てました。

札幌のスクラムイベントは自然災害にぶつかることが多いらしく、このスクラムフェス札幌2020も当初は4月の開催予定だったとのこと。COVID-19の影響で延期になりましたが、無事開催できて流石だと思います。

行動規範を序盤に共有したことは参考になりました。近年、行動規範を設けるイベントが増えてきていますが、私が参加したイベントでは初だったかもしれません。「こうやって共有するんだ」って運営側の視点で勉強になりました。

あと印象に残ったのは、つっこ飯ですね。食べたい。

hachikyo.com

www.youtube.com

紙粘土スクラムから得たアンチパターン

アジャイル札幌の名物イベントでもある、紙粘土スクラムで得られたアンチパターンを開発者(DEV)、スクラムマスター(SM)、プロダクトオーナー(PO)ごとに紹介いただきました。

紙粘土スクラムは、スクラムを用いて紙粘土で動物園を作るワークショップです。紙粘土で童心に戻るような感覚になる一方、短時間で4イテレーションを回す過酷さも併せ持ち時間が溶ける感覚を味わえる、とのことです。紙粘土なのに普段の仕事の仕方がはっきり出て来るし、毎回何かしらのドラマが出てきているそうです。オンラインでも紙粘土スクラムが体験できる*2らしいので、やってみたいです。

アンチパターンはどれも参考になったのですが、私が一番グッときたのは「過保護なSM(スクラムマスター)」でした。障害をSMが取り除き過ぎるためにチームが成長しないパターンのことで、改善ポイントとして「障害を直接取り除くのではなく、チームが障害を取り除く手助けをする」というフレーズがいいな、と感じました。「温室ではなく、野生で生きていけるチームを育てる」ともあり、昨今の不確実性に溢れている仕事の多い時代に適した考え方だと思いました。

プロダクト生存戦略 : スクラムギャザリング東京の10年から学ぶ

日本のスクラムイベントを牽引する運営チームによる、10年を振り返りを深夜ラジオのノリで語ってくださいました。

1回目のイベントの難しさや「チケットは売れたけどギャザ感がない」時期があったこと、徐々に主催が考えていない学びが増えてきていることなど、堅い公演では聞けないようなお話が聞けたように思います。

印象に残ったのは「最初は運営がウォーターフォールだったけど、慣れてきたらアジャイルになってきた」ということでした。運営が慣れてきてタスクが固まってくると、皆が自主的に行動できるようになってくる、ということがあったらしいです。イベント運営はアジャイルに行うことが難しいという印象が私にもあったために、「運営もアジャイルにできる」ということに対して、自分なりに深めて考えたいと思いました。

全体的な印象

スクラムフェス札幌は雰囲気づくりが凄い、という印象を受けました。

スクラムフェス札幌はDiscordを中心に色々告知なども行っているのですが、部屋などの作り込みが凄かったです。残念ながらDay0では特に部屋分けの効果はありませんが、Day1, Day2でその効果がみられるかと思います。

また、札幌感溢れるバーチャル背景が公開されていたり、北海道ギフトを頂けたりと、運営のたっぷりなおもてなしを受けることができます。Day0のコンテンツはすべてちゃぶ台ステージからの配信だったりと、いろいろと楽しませてくれる工夫で満載でした。

おわりに

Day0は前夜祭的な扱いと言われていますが、短い時間ながら満足度の高かったイベントでした。私はDay1は参加できず次はDay2の参加になりますが、おもてなし満載のイベントで今から楽しみです。

*1:フェイスガードなどの対策がされていました

*2:ただし、紙粘土は使わない