2018/5/12(土)、とちぎテストの会議05に参加してきました。

隔年で行われる、とちぎテストの会議(とてか)に参加してきました。今回のテーマは『自画自讃』でした。

d.hatena.ne.jp

今年で3回目の参加になります。

とちぎテストの会議04
2016/4/23(土) 「とちぎテストの会議04」に参加してきました。 - toshimana's diary

とちぎテストの会議03
10/4(土)「とちぎテストの会議03」に参加してきました。 - toshimana's diary

「あのチーム」については過去に仙台で講演していただいたこともあり、その時のことも記事にしていました。*1

那須のチームに対して、何が羨ましいと思うのか - toshimana's diary

はじめに

申し込みが凄く早く埋まっていることから、とちぎテストの会議(「あのチーム」)に対する関心は凄く高いということが伝わってきました。

一般公演

一般公募で発表を希望した参加者による発表セッションです。フリーテーマにも近いので色々な話が聞けて面白かったです。

【新人さんからわかるテストマンガ「テスターちゃん」誕生秘話と製作法】

一部界隈では大人気の「テスターちゃん」の産みの親からの貴重な製作に関するお話。個人的には、上司:「テストの本って分かりにくいよね」→ 松谷さん「じゃあ作りますね」→ 上司「こんな風になるのは予想してなかった」の流れが面白かったです。

t.co

【プロジェクトという絵】

メンバー選定からリリースまでかかわったプロジェクトの話。最初から最後までやったときの意図や、その結果どうなったかの振り返りの話が語られており、「生きた話」でとても参考になりました。

【テストへの視野狭窄に気づいた話】

「加賀ゆびぬき刺し模様シミュレータ」におけるテストケース見直しでの気付きを記載した発表でした。見直しにあたり、多くのテストケースを削除したけれど、それに対して「メンテナンスを助けるものではなかった」とした考えは見習いたいと思います。

play.google.com

www.slideshare.net

【探索的テスト好きを作った話と、探索的テストからスクリプトテストを作ってみた話】

自分で考えてテストするのが得意でない人が探索的テストをできるようになった話と、探索的テストで行ったテストをよく記録するようになった話で、現場感の伝わる発表でした。探索的テストが好きになった代わりにスクリプトテストが嫌いになってしまった人の話は笑い事ではないけど面白かった。

www.slideshare.net

【QAテスターのいないWebサービス開発におけるテストと開発モデル】

QAテスターがいない開発でどうやって品質を担保しているかのお話でした。バディ(相棒)テストなど、品質を担保するために様々な工夫をしていて面白そうでした。

speakerdeck.com

【働きやすい職場をつくる「不安マネジメント」のススメ】

発表しました。

t.co

【失敗事例に学ぶテストプロセスの改善】

過去のプロジェクトをTPI NEXTで評価・比較する内容の発表でした。コミュニケーションがそこそこ上手くいっても、仕事の段取りが上手くいかないとつまづく、というのは身につまされる話でした。

【テストラジオを支えるイロイロ】

テストラジオの誕生から現在の運用の話まで幅広く語っていただいた内容でした。1年以上継続しているからこその、安定した話し方は凄いと感じました。

t.co

『自画自讃』外から編

「あのチーム」について、秋山さん、和田さん、関さんを中心に議論するパネルディスカッションでした。中心とはいっても、参加者も割と発言できるようになっていて、どんどん議論が広がっていく感じがありました。

以下、4つのテーマがありました。

  1. 毎日すべてのテストをしてるって、本当ですか?
  2. TDDやめちゃったけど、どうしてですか?
  3. 何が違うの?あのチーム
  4. みんなの問題にする、ということ

『自画自讃』内から編

「外から編」はパネリスト間の議論が中心でしたが、「内から編」はより参加者通しで議論ができるようになっていました。「あのチーム」を疑似体験できるように、「あのチーム」内でよく使われている言葉を元に議論をしていきました。

以下、4つの言葉を対象に議論をしました。

  1. 「上手くいったらどうなるの」
  2. 「早く見つかってよかったね」
  3. 「再現させたら、わかるの」
  4. 「わかんない」

Party & LT

2分間のLTを会場で募集していたのですが、30人くらい話していた気がします。参加者の半分くらいはLTで話していたのではないかと思います。みんなの参加意識がとても高いところが、とてかの魅力の一つだと感じました。

おわりに

会場で活発に話し合いが聞こえてくるくらい、とても盛況な会議でした。楽しい時間を過ごすことができたのは、運営、講演者、参加者の力が合わさったからだと思います。ありがとうございました。

*1:「あのチーム」=那須のチーム