WACATE2013冬に参加してきました

12/14,15にWACATEというワークショップに参加してきました。

 

WATATEとは、“Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers”の略で、

テストエンジニアを加速させるためのワークショップです。

加速ってキーワードがとても良い感じ。

 

WACATEは夏冬の年2回開催されます。

仙台のテスト界隈の方々にくっ付いていき、

夏に引き続き2回目の参加をさせていただきました。

 

夏は1つのテーマを深く、冬は複数のテーマを広く、というコンセプトがあるようで、

今回はたくさんのお話を聞いてきました。

テスト技法だけではなく、プレゼンの仕方とか、論文の書き方まであったのが凄かったです。

 

たくさんあったのですが、3つ程特に印象に残ったテーマについて

書いておきます。

 

1.炎上駆動改善

なかなか改善が進まないチームに対して、プロジェクトの炎上を機に改善活動を行う、というとても生々しいテーマ。対象は「意識の高い人と意識の低い人の混合チーム」であり、改善活動が進まないメンバに対し、炎上を契機にお客様と改善を約束して少しでも改善作業を浸透させる手法です。

「炎上する前に集められるデータを収集しておき、炎上時にそれを元に改善活動を行う」、「お客様に敵愾心が向かせ、チームメンバ内の空気を悪化させない」など、黒い感じが素敵でした。

 

 

2.リスクベースドテストを活用しよう

起こりうるリスクを洗い出して、それを元にテストを構成しよう、というテーマです。

リスクによって起こる問題がどのくらい大きいか、どのくらいの頻度で起こるのかを

分析することで、重点的に行うテストを計画することができます。

テストの価値はとても見えにくいけど、(そのテストで保障できること)と

(保障することで回避できるリスク)の結びつけることが、テスト価値の見える化

繋がるんじゃないかと思いました。

 

 3.加速したい人と語る WACATE Before/After

夕食後に行われる、いくつかのテーマに分かれて行われる分科会の一テーマです。

基本的にWACATEのセッションは、いわゆる講義形式ですが、分科会は座談会形式になっていて、誰もが意見を言い合える雰囲気になっています。

WACATEには様々な背景を持つ人が集まりますが、参加者同士が自分の仕事について

真剣に話し合える場が少ない印象があります。その中で、この分科会は各自が持つ問題について話し合いができたので、現場の生の声が聴けた貴重な会でした。

 

 WACATEの魅力に「加速」というテーマがあり、実際に加速している人たちを見ると、自分の至らなさ加減を痛感させられます。

しかし、参加すると“みんなに負けないように頑張ろう”と思えるので、自分も加速した姿を次のWACATEで見せられるようにしたいですね。