仕事をしていると、未経験の領域の作業をしなければならないことが多々あります。不確実性が高いため、正確な見積もりなどほぼ不可能な場合がほとんどですが、そんな中でも作業を見積もって、分からないなりに仕事をこなさないといけません。
今回はそんな不確実性の高い状況でも、自分たちのどのようになりそうかを予想しながら、問題を着実に解決し、理想的な未来のために前進するためのアイディアを学べる「未来予想型チーム運営ワークショップ」に参加してきました。
www.kokuchpro.com
問題解決のための手法である「SaPID」と「TOC」の融合という、これまでにない新しいアイディアであり、とても楽しみにしていたワークショップです。とても楽しく、非常に考えさせられる密度の濃い時間を過ごすことができました。
ワーク概要
TOCのワークショップである「CCPM×折り紙ワークショップ」がベースになっており、チームになって時間内に指定された折り紙を折る、という内容でした。折り紙のお題は最初の段階では到底達成できないと思えるような厳しい条件です。それをSaPIDをベースに起こりうることを予想して、起こりうる未来にはどんな問題があって、どのような要因から引き起こされるのかを整理します。得られた要因に対する対策を検討し、実際に折り紙を折ってみて、検討した対策について振り返りを行い、徐々に改善していきました。できないと思われた問題も、改善を繰り返していくことで効率良く進めることができ、結果的に当初の作業見積もりから大幅に短い時間で折り紙を折り切ることができました。
感想
語りたいことはいっぱいありますが、その中でも特に心に残ったことを書き留めておきます。
予想した通りの結果になる
課題が厳しい条件だったため、起こりうることを予想した時も、失敗する予想が多く挙がりました。講師の安達さんから、「予想した通りの結果になる」とアドバイスをいただき、現実味があるかはともかく完成するためのストーリーも予想してみました。そういった予想が糸口となって、厳しい課題を達成できる改善案が見つけることができたため、どんなに厳しい条件でも成功するストーリーを想定することが実際に成功を手繰りよせるカギとなることを学びました。
流石にお花の折り紙が多いからと、ある参加者が「お花畑ができあがる」と予想したのが叶うとは思いませんでした。別の参加者が知らずにお花畑作ってました。
言葉はできる限り具体的に
起こりうることを予想するとき、抽象度の高い言葉を使ってしまうと、問題やその要因がぼやけてしまい、具体的な改善策の検討が困難になります。予想を洗い出したあと、出てきた言葉を整理する作業がありましたが、自分では意識していなくても抽象度の高い言葉を使っていることに気づかされました。自分が予想した内容の文脈を明確にすることで、自分の頭の中も整理され、本質的な問題が見えるようになるんだということが分かりました。
まとめ
折り紙のワークでは高度な改善を行ったにも関わらず、チームとして収支良い雰囲気でワークに取り組めました。実際の仕事では殺伐とすることも多かれ少なかれ存在しますが、良い雰囲気でも(むしろ良い雰囲気の方が)高度な改善が可能であることが本ワークで実感できました。
このように、成果が上がって皆が楽しめる場づくりをしていきたい、と強く感じた一日でした。