2018年を振り返る

はじめに

晦日になったので、2018年を振り返ります。

「一年は短い」みたいに聞くけど、嘘ですね。「あれってまだ一年経ってないんだっけ」ということが多くて困る。

以下の3つに分けて振り返ります。

  • 娯楽
  • オンライン
  • 勉強関係

娯楽

個人的に楽しんだコンテンツの話です。以下の4つに分けます。

  • アニメ
  • 映画
  • 書籍
  • アウトドア

アニメ

ポプテピピック

期待通りの「型破り」を実行してくれたアニメです。声優の表現力を知る事ができる作品としても価値が高いかと思います。

hoshiiro.jp

ポプテピピック」の劇中作である「星色ガールズドロップ」も、存在していない作品がまるで存在している体でアンソロジーが作られた、という状況が面白かったです。

星色ガールドロップコミックアンソロジー (バンブーコミックス WINセレクション)

星色ガールドロップコミックアンソロジー (バンブーコミックス WINセレクション)

映画

グレイテスト・ショーマン

自分至上最高の映画作品といっても過言ではありません。自分はミュージカルが苦手だったんですが、そんな苦手意識が吹っ飛ぶほどの素晴らしい作品です。ダンス・音楽・ストーリーなどが高水準で、見ていない人には思わず「人生損をしている」と言いたくなります。

www.foxmovies-jp.com

公式で作品に関する動画を多数出してくれるのも好印象です。

www.youtube.com

www.youtube.com

バーフバリ 王の凱旋

もう一つ映画を挙げるとすればインド映画のバーフバリです。2部作の後編ですので、見たことない方は前編「バーフバリ 伝説誕生」を先に見ることをお勧めします。バーフバリが圧倒的に英雄すぎて、物語としての些細な問題があったとしても、王の勢いの前には関係ありません。バーフバリを超える英雄はしばらく現れないのではないでしょうか。Fate Grand/Orderへの参戦が待たれるところです。

baahubali-movie.com

書籍

カイゼン・ジャーニー

改善活動を物語仕立てに、状況別に整理した人気の一冊。改善活動に困っている人がいたら、とりあえずの一冊として安心してお勧めできる素晴らしい本です。

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

対話的組織開発

個人的に心の師とするエドガー・H・シャイン氏の関わった一冊。組織という膨大で捉えにくいものに対して、多くの知見をまとめ上げられている本であり、個人的に今年最高の一冊です。が、内容の重さも最高。密度も濃ければページ数も多い。

対話型組織開発――その理論的系譜と実践

対話型組織開発――その理論的系譜と実践

敵とのコラボレーション

優れたファシリテーターとして知られるアダム・カヘン氏を知った一冊。初参加のビブリオバトル*1でチャンプ本となった思い出の本でもあります。紛争解決ファシリテーターとして知られるアダム・カヘン氏による本当の敵対関係の間を取り持った知見は非常に勉強になります。

敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

アウトドア

栃木でスカイダイビングしました。降りているときよりも、飛行機で登っていく方が怖かったです。

www.skydivefujioka.jp

オンライン

「zoomで支払った月額料金を無駄にしない」ことを原動力とした活動です。思い付きの企画ばっかりでしたが、多くの方が参加していただきました。リアルで会ったことがないのに、オンラインでの繋がりができることも増えました。本当にありがとうございました。

zoom.us

以下の3つに分けて振り返ります。

オンラインもくもく会

毎週木曜日の夜にオンラインで集まって勉強する機会を作りましょう、という趣旨の会です。開催は数え切れていませんが、告知した回数は20回を超えていることは確認しました。2018年終盤は減速気味なこともあり、来年以降の進め方は再考が必要に感じています。アイディア募集中。


オンラインテスター人狼

2017年8月から時たま実施するようになった中島人狼*2とzoomを用いたオンライン人狼であり、テストエンジニアが中心として参加していることから通称テスター人狼です。2018年は計4回開催。うち1回は @hiroyuki3gou さんにGMをしていただき、初のオンライン人狼プレイヤー参加となりました。2019年も楽しんでいきたいですね。以下、開催日。

  • 1/7
  • 3/10
  • 9/29( @hiroyuki3gou GM)
  • 12/22

オンライン飲み会

飲み会という名で実際は勉強会みたいな名前詐欺イベント。2018年の開催回数は8回+αで、思った以上に沢山開催していました。参加者の方に講師役をお願いすることも多く、貴重な話を沢山お聞きすることができました。皆さんの強みをもっとたくさん見たいです。来年も継続したい活動です。以下、開催イベントです。

2/10 「状態遷移テスト」

@trickmrbiz さんに状態遷移テストの話をしてもらった会。 LTでは他の方に話して貰いました。

@yoshikiito さんによる「インプットからアウトプットまでのフロー紹介」。アウトプッターと自称するだけの貫禄の発表。

t.co

@teamomusoba さんによる「"チーム作り"と"MTG"の親和性」。MTGは大事!完全版ができたら2時間枠でお話聞きたいのでいつでもお待ちしています。

teamomusoba.hatenablog.com

自分も発表しました。

t.co

4/15 「設計・ドキュメントレビュー」

@rin2_ さんや @dproject21 さんに設計やドキュメントレビューについて語っていただきました。背景が違うと設計やドキュメントレビューとの付き合い方も結構変わるということを思い知りました。

connpass.com

6/1 「チームづくり」

チームづくりに一家言ある方々にお集まりいただき、それぞれに発表いただいた会。

connpass.com

@caori_t さんによる自身が実際に触れた2つのチームで感じたことをまとめていただきました。同じチームに居続けると変化に気づきにくいので、比較することは凄く重要だと思います。

speakerdeck.com

6/23 「サプライズデザイン&エンターテインメント論」

サプライズについて圧倒的なこだわりと実行力を持つ @nemorine にお話しいただいた会。

@nemorine によるサプライズを実施するときの考え方、仕込み方の話。えげつなすぎる(誉め言葉)。

www.slideshare.net

自分も発表しました。まとめきれなかった部分は後日ブログ(http://toshimana.hatenablog.com/entry/2018/06/28/083231)にまとめてあります。

www.slideshare.net

7/28 「支援についての話」

ボランティア活動に精力的に活動されている @trickmrbiz さんや @pineapplecandy さんに支援について語っていただいた会。

connpass.com

自分も発表しました。エドガー・H・シャイン先生の支援学の話。

www.slideshare.net

8/19 「教え方について」

@mhlyc さんについて、人へ教えるときに悩みベースで発表いただいて、どうすれば良いかを議論しあった会。

connpass.com

9/15 「プロセス改善」

@tonono2587 さんを男どもが囲う会のお悩みをみんなで相談にのる会。TLでオンラインという言葉に首を突っ込んだら、私と交流のなかった @tonono2587 さんを主軸におく変わった会になりました。

connpass.com

11/22 「機会学習のテスト」

実際には募集を早期に切り上げてクローズド風味で開催した会。今年実施したオンライン飲み会の中では技術レベルが飛び抜けて高い。ほぼ聞き専だったけど面白かった。

connpass.com

番外:3/21 「SaPIDファンミーティング」

問題解決技法である「SaPID」の有志によるオンラインでのファンミーティング。SaPID好き*3が集まって沢山お話しました。

connpass.com

@caori_t さんによる「自律したチームをつくるためにSaPIDの要素を使ってみた話」。SaPIDを用いた改善活動の実例でした。

speakerdeck.com

自分も発表しました。SaPIDファシリテーターが抱える問題の分析と具体的な問いかけ技術の発表。

www.slideshare.net

勉強関係

特に印象に残っている勉強関係のものを振り返ります。以下の3つに分けます。

  • 参加
  • 資格
  • 運営

参加

JaSST'18 Niigata

ソフトウェアテストシンポジウム新潟。「セキュリティ」をテーマにした一日。あまり馴染みのない分野ではあったが、その分学ぶものが大きかったことが印象的。あと、ご飯が凄く美味しかった。

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'18 Niigata-レポート

とちぎテストの会議05

「あのチーム」と言われるチームを中心に、2年に一度行われるテストの会議。「あのチーム」は皆さんが飄々としているのに本質はブレないので、凄くないように見えて凄いことをしているチームなのが凄い。

d.hatena.ne.jp

今年は一般公募枠で発表させていただきました。「不安マネジメント」のススメ。

www.slideshare.net

SaPID Bootcamp 2018.10

問題解決のファシリテーターとしての実力を磨くためファシリテーター枠で参加。自分の技能を見直す良い機会になりました。

www.software-quasol.com

JaSST'18 Hokkaido

2度目の北海道上陸。本来の9月開催が地震で中止になったが、実行委員の努力により、ほぼ変わらない内容で11月末に開催されたという、今思うと凄いイベント。ビブリオバトルしたり、レポート書いたり、脱がっかりツアーを楽しんだりと満喫。あと、ご飯が凄く美味しかった。

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'18 Hokkaido

資格

JSTQB FL

「JaSST(東北)の実行委員をしているのに、JSTQBの資格も持たないなんて」と白い目で見られないように*4、頑張って取得しました。仙台開催が嬉しいですね。参加者たくさんいたので、もっと継続的にやればいいのに。

JSTQB認定テスト技術者資格-JSTQB認定テスト技術者資格試験実施要領-

TOC Learning Connection

「国際認定プログラム」という4日間(2/17,18, 3/16,17)の講習を受けて取得しました。子供でも論理的に考えられるように整理された*5思考ツールの認定資格です。後に説明する仙台TOC/TOCfE勉強会へとつながります。

tocforeducation.org

SaPID PrePractitioner & PreFacilitator

問題解決手法であるSaPIDの資格です。試行段階ですが、実用的な問題解決のノウハウが詰まっているSaPIDが資格認定を始めたということで飛びつかせていただきました。

www.software-quasol.com

運営

VSTePのファーストステップ

JaSST'16 Tohokuで実施したテスト開発技法のワークショップ「VSTePのファーストステップ」を2回(新潟,東京)行いました。素晴らしい技法を学んだ身としては、普及(というかは全体的なテスト技術の向上)に多少なりとも貢献できれば、と思っています。ワークショップを受けたい方は是非、JaSST東北実行委員会までご相談ください!

swanii.connpass.com

VSTeP – Qualab

JaSST'18 Tohoku

JaSST東北実行委員会によるメインのシンポジウム。今年は「HAYST法」というテスト開発技法を提唱者の秋山氏に基調講演でお話いただきつつ、オマケでHAYST法を体験できるワークショップ*6がついてくるということで、多くの方にご参加いただきました。VSTePと同様にこちらも素晴らしい技法であり、もっと普及(というか考え方を元にした全体的なテスト技術の向上)に貢献したいと思います。

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'18 Tohoku-レポート

togetter.com

以下、実行委員長(当時)による渾身のブログ。

t.co

仙台TOC/TOCfE勉強会

TOCfE国際認定プログラムでの「TOC Learning Connection」取得に合わせて、仙台でもTOC/TOCfEの勉強会を始めました。年内の目標であったTOCfEの3つの思考ツールを扱う勉強会は完遂しました。来年はTOCを扱う勉強会も開催したいと思います。

www.kokuchpro.com

www.kokuchpro.com

www.kokuchpro.com

おわりに

書いていないこととして、近年は「人の考え方」に重きをおいていたのですが、使える目途が立った*7ので、翌年は比重を落としても良いかと考えています。

代わりに「技術者」として恥じないように、もっと技術に目を向けるようにしたいとざっくりですが考えています。上を見ればキリがないし、周りの成長速度がハンパないので、置いて行かれないようにしないとならないですね。

今年も良い年だったと思うので、来年はそれに負けないように頑張っていこうかと思います。

それでは、良いお年を!

*1:JaSST'18 Hokkaido

*2:[https://www.nakajima-jinro.com/

*3:SaPID提唱者を含む

*4:そんなことは起きない

*5:大人も使える

*6:約6時間のワークショップを行いました

*7:実践は全然足らない