@caori_tさん主催のファシリテーションイベントに参加してきました。
ファシリテーションをやっている様子を見学できる数少ない機会なので、ファシリテーションを体験するのと合わせて、ファシリテーターの考えを学ぶ目的で参加しています。
イベントは2部に分かれて実施されました。
- 午前:<ゆるっとファシリテーター>体験会
- 午後:ゆるっとお茶会ワークショップ
午前:<ゆるっとファシリテーター>体験会
今回は<ふりかえりをゆるファシってみるよ レベル1*1>ということで、参加者の一人を対象者として、対象者が「過去に実施したふりかえり」をふりかえる、という内容でした。他の参加者は見学者という形で参加しています。私は見学者の立場でした。
今回の体験会で特に面白いと感じたのは、見学者に対する注意事項でした。過去にやったときに、周りの発言によって対象者の問題が分かりにくくなることが理由です。そもそも、発言できる見学者が多くいる環境ってなかなか無いように思うので、注意事項が出てきたことにびっくりしました。
出てきた注意事項は以下のようなものです。
- 手を出さない
- 誘導しない
- さえぎらない
対して、見学者がやってもいいのは以下のようなものでした。
- 問いかけ(質問)
- 確認
内容はふりかえりをKPT形式で行い、ファシリテーションによって対象者の理解を掘り下げる形式でした。Keep,Problem,Tryごとに使う付箋の色を変えるなどの工夫により、整理された情報の一覧性が向上していました。これが問題の理解/整理に一役買っていた思いました。対象者が本質的な問題に到達しやすいような配慮が窺えて、大変参考になりました。
私は見学者でありながら、結構口を出してしまったこと(質問/確認に留めたつもり…)が反省点です。
成果物の画像です。内容は個人情報に関わるため、ぼかしています。
午後:ゆるっとお茶会ワークショップ
お茶を飲みながら個人が抱える問題と前向きに向き合える、午前の部に比べると気軽に体験できるワークショップになっていました
内容は2部に分かれていました。
- 前半:二人一組になって問題に向き合うワーク
- 後半:お茶を飲みながら、前半を振り返るフリートーク(お茶会)
問題分析は「SaPID/SaPID+」に基づいて、@caori_tさんがお茶会用にアレンジした形式になっています。
私も過去にSaPID+ BootCampに参加したことがあるので問題分析の全体像は把握しています。
ですが、今回はお茶会というテーマに見合うくらい、範囲を絞って気軽に体験できるようにアレンジされていました。本格的な問題分析は十分な時間が必要なので初めての人には敷居が高くなってしまいます。対して、今回のお茶会ワークショップは短い時間で問題分析の入り口を体験できるので、とても面白い(価値のある)取り組みだと思いました。
私のペアは問題分析に時間がかかってしまい、前半の内容を後半も引き続き議論する形になりました。前半でもう少し時間が欲しかったですが、何とか個人の問題は明確になり、次のアクションが見えるところまでは検討することができました。
お茶とお菓子は美味しかったです。
おわりに
私の知っている問題分析(ファシリテーション)は、重たいプロセスになりがちで気軽に体験するのは難しいものでした。今回のお茶会ワークショップは、工夫しながら、できる限り軽くなるように、問題解決の手法に容易に触れられるようになっているのは素晴らしいと感じました。気軽に問題分析手法に触れられることで、問題に対して向き合い、前進する人がもっと増えるようになると思います。
お茶会ワークショップはまだまだ始まったばかりなので、この先どのような進化をしていくかは凄く楽しみにしています。
*1:レベル1=初の試み